🛡️ 建物を長持ちさせる「保護フィルム」工事:剥落防止・表面保護

剥落防止(はくらくぼうし)・表面保護(ひょうめんほご)工事は、コンクリートでできた壁や天井などから、コンクリートの破片が落ちてくる事故(剥落)を防ぎ、さらに、建物自体を傷める原因から守るための特別なコーティング工事です。

🚨 なぜこの工事が必要なの?

コンクリートは、雨や空気中の成分、特に水分(雨水)塩分(海の近くや融雪剤)炭酸ガスなどにさらされると、次第に劣化してボロボロになっていきます。

  • 剥落防止:コンクリートが劣化して崩れ落ち、下にいる人や車に当たってしまうという危険な事故を未然に防ぎます
  • 表面保護:劣化の原因となる水分や塩分などが、コンクリートの内部に入り込むのをシャットアウトし、建物を長期間、健康な状態に保ちます

🧱 どんなことをするの?

この工事は、建物の表面に強力なバリアを作るイメージです。

  1. 下地の準備:まず、古いコンクリートの弱い部分や汚れを取り除き、表面をきれいにします。
  2. 特別な材料でコーティング:建物の状況や目的に応じて、液体の**樹脂(エポキシ樹脂やポリウレタン樹脂など)**や、セメントに特別な材料を混ぜたもの(ポリマーセメントなど)を、コンクリートの表面に塗ったり、吹き付けたりします。
  3. 固めてバリア完成:この材料が乾いて固まると、コンクリートの表面に薄く、丈夫な保護層ができます。

まるでスマホに保護フィルムを貼るように、この保護層がコンクリート本体をしっかりと守り、ひび割れや劣化の進行を遅らせ、建物の寿命をぐっと延ばしてくれます

この技術は、トンネルや橋、高速道路の高架下など、安全性が特に求められる場所で、人々の安心を守るために非常に重要な役割を果たしています。

実際の剥落防止・表面保護 工事の様子です。